以前、太田織布工場さんから刺し子の生地をいただいたので、その生地を使って渋いテディベアを作ろうと型紙を用意してから実行できていないオコジョです
縫い物って身近な技術ですが、立体に縫製する、普段使いできるように強度のある縫い方にするなど、実は奥が深く技術を必要とする世界ですよね!
さてさて、本日は市内帆前掛け事業者紹介の最終回です。
(前回までの記事はこちらをご覧ください)
(前回までの記事はこちらをご覧ください)
今回は生地、紐、染めといったそれぞれ熱い思いがこもったパーツを合わせ、最後の形にしてくれた「縫製」を担当された2社をご紹介します!
まず1社目は、こちらの製品の縫製を担当されたトヨハシ被服さんです。
第1回目の記事でもお伝えしたように、帆前掛けはもともと企業のノベルティという側面が強いものです。
「縫う」と一言で言えば簡単ですが、人が身に着けるものなどは、人の動きに耐えることができる縫製でないといけないので、技術が必要となります。
作業場を覗かせていただくと若い方々がミシンを動かしていました。
2年ほど前までは、80代の方も現役で縫製作業にあたっていたようですが、熟練の技術を若い世代に伝えて引退されたようです。
近年では、大量生産の関係で海外市場に縫製依頼が流れてしまうこともあり、国内の縫製工場も大変なようですが、確かな技術が脈々と受け継がれています。
トヨハシ被服
豊橋市東新町247番地
Tel:0532-52-2006
最後に、こちらの2製品の縫製を担当された㈲創ingさんです。
創ingさんは、帆前掛けはもちろん、ノベルティグッズの制作、刺し子生地を使ったグッズなど多岐にわたる商品を取り扱われています。
中でも一番びっくりしたのは「うずらの卵」等も取り扱ってるということ!
オコジョが豊橋の特産で思い浮かぶもの9点の内(←少ないと怒られそう…笑)、3分の1を取り扱っているなんて…恐るべしです!
いきなりですが!
帆前掛けに使用される生地はこんな風になっているんですよ↓
生地の両端(セルビッチ)は、縫製処理をしなくても大丈夫なようになっています。
(このセルビッチがあることが「本物」かつ「伝統」の帆前掛けの目印☆)
(このセルビッチがあることが「本物」かつ「伝統」の帆前掛けの目印☆)
そして生地を下図のようにカットして、紐をつけてあげると…帆前掛けのできあがり!
(写真に写っている範囲で4枚の前掛けができます)
(写真に写っている範囲で4枚の前掛けができます)
なんという計算尽くされた無駄のない作業設計なのでしょうか!昔から培われた知恵ですね!
しかし、「無駄がない」と言いましたが、驚くことに生地からは大量の端材が出てしまいます。↓
創ingさんはこの端材を使ってブックカバーや小銭入れといった身近な小物を作って再利用しているようです。
今回のプロジェクトで作られた製品は、まだ試作段階。
2022年秋のパリでの発売を目指しているようです。
豊橋の地で、豊橋の職人の手によって作られた製品が、海を渡って親しまれると想像したら何だかときめいちゃいますね
まさしくSDGs!また、ここの地域に昔から根付く「もったいない精神」とでも言えますね!
本来捨てられてしまうものに目を向けて有効活用する素敵な取組だと思います!
最後になりましたが、今回事業者のみなさんにお話を聞かせていただいて口を揃えて言っていたことがあります。
「このプロジェクトに参加して良かった」
「以前よりも他の事業者と行き来する機会が増えて関係性が濃くなった」
そんな声を多く聞きました。
今回のプロジェクトで作られた製品は、まだ試作段階。
2022年秋のパリでの発売を目指しているようです。
豊橋の地で、豊橋の職人の手によって作られた製品が、海を渡って親しまれると想像したら何だかときめいちゃいますね
ぜひ事業者間で強固な関係性を築いて、世界に「made in JAPAN」ならぬ「メイド・イン・トヨハシ」を轟かせてください!
最後に、このプロジェクトに出会えたおかげで、職人の世界の奥深さ、豊橋の伝統を守り続ける人、そしてそれを受け継ぐ人がいて、新たな価値を生み出そうとしている人もいるということを知ることができました。取材にご協力くださった事業者のみなさま、本当にありがとうございました!
~おまけ~
↓2021年9月にフランス・パリで開催された「メゾン・エ・オブジェ」の様子
パリでは環境問題の観点から自転車での移動が推進されており、その点で今回の製品はライフスタイルにマッチしているということで、バイヤーからも高評価だったようです!
最後に、このプロジェクトに出会えたおかげで、職人の世界の奥深さ、豊橋の伝統を守り続ける人、そしてそれを受け継ぐ人がいて、新たな価値を生み出そうとしている人もいるということを知ることができました。取材にご協力くださった事業者のみなさま、本当にありがとうございました!
~おまけ~
↓2021年9月にフランス・パリで開催された「メゾン・エ・オブジェ」の様子
パリでは環境問題の観点から自転車での移動が推進されており、その点で今回の製品はライフスタイルにマッチしているということで、バイヤーからも高評価だったようです!